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【MTGO】「向こう見ずな実験」を火力として使うデッキ―牛の丸焼きバーン【パイオニア】

time 2020/12/17

【MTGO】「向こう見ずな実験」を火力として使うデッキ―牛の丸焼きバーン【パイオニア】

琴葉姉妹MO実況6回目。今回は「向こう見ずな実験」というカードで悪さしてみることをメインテーマにしたデッキを作成してみました。でも動画内ではほとんど出番は無かったですね。コンセプトクラッシュなんてよくあるので気にしませんが。

カードのイメージは全てGATHERERより引用です。

https://gatherer.wizards.com/

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「向こう見ずな実験」について

Madcap Experiment / 向こう見ずな実験 (3)(赤)
ソーサリー


アーティファクト・カードが公開されるまで、あなたのライブラリーの一番上からカードを1枚ずつ公開する。そのカードを戦場に出し、残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。向こう見ずな実験はあなたに、これにより公開されたカードの枚数に等しい点数のダメージを与える。

テキストを素直に読むならば、このカードはアーティファクトを出すために使うと考えるでしょう。でもそれだと詰まらないし、公開する枚数によるランダムダメージで死んでしまうかもしれない。ダメージを抑えるためにアーティファクトを多めに採用するプランもありますが、それだと素引きの場合を考慮してコストの軽いアーティファクトを入れることになり効果が下がってしまいます。それは良くない。

モダン以下では

モダン以下の環境ではライフ総量が変化しない「白金の帝像」、敗北しない「白金の天使」を出すためのカードとして悪用する方法が既知のコンボですが、パイオニアではそれらのカードは使用不可ですし、既知の手法のため面白味に欠けるかと思われます。強いけどね。

パイオニアでは

ではどうするかと考えたときに目を付けたのが「ギデオンの犠牲」「ボロスの反攻者」の2枚。「ダメージを移し替え」て「相手に飛ばす」ことができます。「アーティファクトを出す」という本来の使い方ではなく、「(およそ4~50点の)ダメージを与える」効果に目を付けたわけですね。50点も飛ばせば大抵の相手は死ぬでしょう。

ただし、これは即死コンボではあるものの3枚コンボです。これではコンボ成立はなかなか難しいと言わざるを得ません。(実はこのコンボ自体はずいぶん前から思いついていたのですがこの問題がクリアできませんでした。)

3枚コンボで問題になるのは「コンボパーツを集める」こと。デッキ60枚の内に4枚しか入っていないカードを3種類も集めるのは現実的ではありません。そこで考えられる手段は ①代替カードを入れてコンボ成立確率を上げる ②コンボが決まらなくても勝てるようにする  の2種類かと思います。

①代替カードを入れてコンボ成立確率を上げる

 こんな特殊な役割を持つカードが他にあるのか?と思いましたが見つかりました。「ギデオンの犠牲」の代替として「救済の恩寵」、「ボロスの反攻者」の代替として「無作法な挑発者」です。

どちらも元カードよりマナコストは重くなっていますがその分強力になっています。「無作法な挑発者」は破壊不能&格闘能力なのでそれ1枚だけで勝てるほどの性能です。採用枚数は調整が必要ですが。

残念ながら「向こう見ずな実験」の代替カードは見つかりませんでした。強いて言うなら「悪魔王ベルゼンロック」「戦慄衆の指揮」「絶滅の星」は(ダメージを受ける→反射で)20点ダメージを狙えるカードですがマナコストが重い、色が合わない、デッキ構築に制限をかける(ベルゼンロック:4マナ以上に制限 戦慄衆の指揮:墓地にクリーチャーを多数送る必要がある)などの問題点があるため不採用となりました。「絶滅の星」は問題点がマナコストだけなので採用余地があると思います。全体除去としての役割もありますしね。

②コンボが決まらなくても勝てるようにする

 言うのは簡単ですが、それなら別のデッキで良くない?となるのが電波デッキあるあるネタです。コンボパーツの特性を生かした勝ち手段でなければなりません。「ボロスの反攻者」「ギデオンの犠牲」の特性と言うと、実はそれだけで「相手のパンチを反射して勝つ」という2枚コンボが成立しているのです。対戦相手のフルパンチ合計20点を反射して勝つとかなかなか燃えます。その特性を強化することで勝ちに近づくことができます。「跳ね返す掌」「双子神の指図」の「4倍反射コンビ」を入れてやりましょう。

 他に検討できるのは「火力」です。単純ですが効果が高いです。しかも「反射」で勝つプランのため、対戦相手のクリーチャーを生かしておくことがメリットになります。ということはクリーチャー除去として火力を使わなくても良くなるということです。今回のデッキでは不採用となりましたが「ボロスの魔除け」はデッキにピッタリの良カードです。破壊不能付与のモードで「ボロスの反攻者」の生存性も上がりますし、2段攻撃付与のモードを相手クリーチャーに付けて反射ダメージを増やす手段もあります(ダメージ発生タイミングが2回になるため「跳ね返す掌」では1回目のみ反射、「ボロスの反攻者」は1回目で死亡する問題もあります。「無作法な挑発者」にダメージを当てれば十全に機能します)。

デッキ紹介

4 Mystic Monastery
2 Aether Hub
4 Clifftop Retreat
8 Mountain
7 Plains

4 Gideon's Sacrifice
4 Humble Defector
4 Dismissive Pyromancer
1 Dictate of the Twin Gods
2 Saving Grace
3 Madcap Experiment
4 Radiant Flames
3 Brash Taunter
4 Boros Reckoner
3 Deflecting Palm
3 Gift of Immortality
4 神秘の僧院
2 霊気拠点
4 断崖の避難所
8 山
7 平地

4 ギデオンの犠牲
4 謙虚な離反者
4 放逐紅蓮術師
1 双子神の指図
2 救済の恩寵
3 向こう見ずな実験
4 光輝の炎
3 無作法な挑発者
4 ボロスの反攻者
3 跳ね返す掌
3 不死の贈り物

例によって低価格構築です。より強力なカード(主に土地など)が採用できる場合は変更してください。

まだ説明してない要素

いくつかあります。

1点目としてドローカードです。コンボパーツを集めるデッキなのでドローカードは必要ですが、ドローの色である青を追加するには「ボロスの反攻者」の色拘束が厳しいです。性能は落ちますが赤のドローカードとして「謙虚な離反者」の2枚ドロー、「放逐紅蓮術師」のルーター能力を使います。「放逐紅蓮術師」の隠れた能力「除去能力」は「ボロスの反攻者」に当てて4点火力にすることもできる非常に便利な能力です。よく忘れるけど。

2点目として延命手段、いわゆる除去カードの選択です。しかし除去は「反射」で勝つプランと背反になる可能性があります。強力なクリーチャーを生かしておくと反射ダメージが増えるメリットと、ダメージで死亡してしまう可能性のデメリットのバランスを考える必要があります。

これは対戦環境やメタゲーム、あるいは個人の趣味で左右される部分かなと思いますが、私のプランでは軽量なシステムクリーチャー(主にマナクリ)、こちらの想定ターンより早い速攻系クリーチャーは生かしておけないという考えで全体火力を採用しました。「光輝の炎」を4枚積みです。これで「謙虚な離反者」もまとめて焼き払えます。また、マナの支払い方で1~3点に与えるダメージを操作することができますので、「ボロスの反攻者」を生き残らせたい場合は2点にすると良いでしょう。

他に検討したのは上でも記載したように各種「火力」と「勇敢な姿勢」です。このデッキは「ボロスの反攻者」を始めとした「クリーチャーが盤面に居る必要がある」デッキですので「勇敢な姿勢」の破壊不能付与は役立ちそうですが、カード採用枠の都合で不採用となりました。

また上記記載の通り、「絶滅の星」は「向こう見ずな実験」の代替カードとしての役割も持つため除去&コンボパーツとして採用余地があります。

3点目として、上でも少し触れましたが「クリーチャーが盤面に居る必要がある」点です。これは超重要です。「ボロスの反攻者」の反射能力のためであることは勿論ですが、「ギデオンの犠牲」「救済の恩寵」で延命を図る場合にも身代わりとなるクリーチャーは必要です。

そのために破壊不能付与のモードがある「ボロスの魔除け」「勇敢な姿勢」は価値の高いカードなのですが、どちらもインスタントでありマナを立てておく必要があります。これはクリーチャーを展開するデッキではマナを使い切るターンが多いため難しくなります。またコンボにも「向こう見ずな実験」+「ギデオンの犠牲」で5マナかかるのも難しい点です。

それを解決するために今回は「不死の贈り物」を採用することにしました。オーラのため先置きできますから「構える」必要は無いですし、「複数回利用」できる可能性もあります。個人的な趣味も入っていますが、このカードはかなり強力だと思っていますね。

残念ながら弱点は多いです。。。

上で挙げた「コンボパーツを集める」「クリーチャーが盤面に居る必要がある」点の他にもいくつかあります。

カウンター・除去に弱い

 コンボデッキの常として「カウンターに弱い」です。コンボパーツを打ち消されるとどうしようも無いです。最悪なのが「向こう見ずな実験」は通ったけれど「ギデオンの犠牲」が打ち消された場合です。その場合は50点ダメージが自分に飛んできて死にます。「ボロスの反攻者」が対応して除去された場合も死にます。(ただしこれは「即死コンボ」を理解した行動です。こんなマイナーコンボを初見で理解できる人は少ないじゃないかな? サイド戦は知らない。)

プレイヤーの呪禁に弱い

 バーンデッキの常として、対戦相手が呪禁を持つとコンボが不発となります(このデッキがバーンか?という疑問は置いておきます)。それどころか、「ボロスの反攻者」の他にクリーチャーが居ない場合は取れる対象が自分だけになるため死にます。例外的に「跳ね返す掌」は対象を取らない反射です。対戦相手どころか、クリーチャーが呪禁を持っていたとしても反射できるのは覚えておきましょう。

ライフロスに弱い

 このデッキで反射できるのは「ダメージ」だけです。「ライフを失う」を対象とした反射はできません。クリーチャーによる戦闘は「ダメージ」なので反射できますが、何らかの能力やコンボによるライフロスの場合は何もできません。こちらが先にコンボを決めましょう。

連続する攻撃に弱い

 上でも少し書きましたが、二段攻撃の場合に反射できるのは最初の1発目だけです(「無作法な挑発者」(破壊不能生物)に「ギデオンの犠牲」をする場合は大丈夫です)。同じように、連続した複数の発生源によるダメージは反射できません。これはモダンのカードですが、「溶鉄の尖峰、ヴァラクート」によるコンボなどは1発目しか反射できません。

でも楽しい(デッキの所感)

弱点はいっぱいありますがデッキの所感は「楽しい」です。というよりも、その弱点の多さゆえに「いつ対応されるか?!」というドキドキ感がたまりません。ただでさえ反射というリアクション効果を勝ち手段としたデッキです。対戦相手がどんな対応をしてくるか常にドキドキしていますからね。

また効果は低くなりますが、序盤に反射系スペルを使うことで相手に攻撃を躊躇させる精神的効果も見込めます。盤面上は負けている場合でもプラフで勝てるかもしれません。バーンなのに「対話」するデッキなのは珍しいんじゃないでしょうか?(本当にバーンか?)。

当然ながら、一撃必殺コンボが決まった時の快感もあります。対戦相手は何が起きたか解らないでしょう。対応されて逆即死したとしてもそれはそれで楽しいのではないでしょうか?

以上になります。デッキとしての強さは「まあまあ」ですが、個人的には80点以上を付けたい良いデッキかと思います。カジュアル対戦では楽しいと思いますのでよければ使ってみてください。

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