2020/12/17
HUNTER×HUNTERのビスケが使う念能力「魔法美容師(マジカルエステ)クッキィちゃん」。
作中ではキルアが、この能力は戦闘では役に立たないという趣旨の評価をしています。確かに、クッキィちゃんそのものに直接的な攻撃能力があるわけではありません。
しかし、本当に戦闘では使えないのでしょうか。今回はクッキィちゃんの能力を改めて考えてみます。
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クッキィちゃんは長期的な戦力強化に向いた能力
クッキィちゃんの能力は、マッサージや美容などによって肉体を整えるものです。
一見すると戦闘とは無関係に見えますが、疲労を回復させたり、睡眠時間を減らしたりできるのであれば話は変わります。
戦闘能力そのものを直接上げる能力ではなくても、修行を続けるためのコンディションを整えられる。つまり、長期的に見ればビスケ自身の戦力を強化する能力です。
何度も身体を酷使して修行するような念能力者にとっては、かなり優秀な能力だと言えるでしょう。長期的な戦力の増強や体調管理こそがクッキィちゃんの本質だと思われます。
しかし、戦術的な利用もできるのでは?
ここからはクッキィちゃんを短期的な戦闘で利用できないか考えてみます。
マッサージのための精密な動作が出来る
まず、クッキィちゃんはマッサージをするための能力です。つまり、細かく正確な手の動きを扱えることになります。
それならば、その精密な動きを戦闘に応用して、目を狙ったり急所を攻撃したりすることも考えられます。クッキィちゃん自身に攻撃能力がなくても、ビスケ本人の技術として戦闘に利用できるわけです。
特殊な効果を持つローションを作ることが出来る
さらに面白いのが、クッキィちゃんが作り出すローションです。
作中では若返りや美肌といった特殊な効果を持つローションを作ることができています。つまり、ローションには単なる滑りを良くする以上の効果を持たせられるわけです。
そう考えると、他にも身体に作用する効果を持たせられる可能性があります。健康や美容を目的とした能力なのですから、誘眠やリラックス効果のようなものなら、能力の性質から考えてもそれほど不自然ではないでしょう。
そうしたローションを戦術的に利用できるなら、相手の集中力を落としたり、眠気を誘ったりすることもできるかもしれません。さらに特殊な催涙効果や煙幕のような使い方までできる可能性を考えると、応用範囲はかなり広そうです。
もっと単純なところでは、局所的に足元を「滑りやすく」するだけでもいい。転倒させるだけでなく、踏ん張りを利かなくさせるだけでも戦闘では十分に有効でしょう。
具現化能力であること自体にも意味がある
さらに、クッキィちゃんが具現化された存在であることも戦術的には利用できそうです。
目の前に突然クッキィちゃんを出現させて視界を妨害する。死角を作る。相手の意識を一瞬そちらへ向けさせる。
直接攻撃しなくても、相手に「何かされるかもしれない」と警戒させれば、それだけで集中力を削ることができます。相手がクッキィちゃんを警戒している隙にビスケ本人が攻撃するという使い方もできるでしょう。
こう考えてみると、クッキィちゃんには戦闘能力がないとしても、戦闘での使い道は有ると考えられます。キルアの「使えない」という評価は間違っているのではないでしょうか。
しかし、劇中ではクッキィちゃんを戦術利用する必要がなかった
では、なぜビスケはこうした使い方をしなかったのか? 単純な話で、ビスケ本人が強すぎるからではないでしょう。ビスケが「本気を出す」対戦相手が劇中に存在しなかったのです。
グリードアイランドでビスケはゲンスルーの仲間であるバラと戦っていますが、仮にゲンスルーと直接戦うことになっていたとしても、ビスケ単体で十分に打倒できたのではないかと思います。
つまり、ゲンスルーは強敵ではあるものの、ビスケの戦闘力を測る相手としては弱すぎるのではないか。
勝利だけを考えるなら、ビスケがゲンスルーを倒してしまう方が安全です。それでもゴンに戦わせたのは、ゴン自身がゲンスルーとの決着を望んでいたことや、作戦次第ならゴンでも勝てるという勝算があったからなのかもしれません。あるいは、ゴンが負けた場合にはビスケが出てくるという保険まで考えていた可能性もあります。つまり、対ゲンスルー戦はゴンで十分だったのです。ビスケが出るまでもありませんでした。
では、ビスケはどの程度強いのか
そうなると気になってくるのが、ビスケが本気で戦う必要がある相手はどの程度なのかということです。
私としては、キメラアントの護衛軍クラスではないかと思います。
もちろん護衛軍とビスケが同等だと断言するつもりはありません。ただ、ビスケは作中で戦闘力の上限がほとんど描かれていないキャラクターです。ゲンスルー程度ではその上限を測ることができない。そう考えると、護衛軍クラスを相手にしても十分に勝負になるのではないかと思います。
さらに踏み込むなら、軍儀によって戦闘における考察力を大きく向上させる前のメルエムにも、ビスケは届きうるのではないかと私は考えています。流石に、ネテロとの戦いを経て戦闘考察力まで大きく向上したメルエムとなると、ビスケでは厳しいでしょう。
まとめ
クッキィちゃんの本質は、健康や美容を通じてビスケの身体を整え、長期的な修行を支えることにあると思います。その意味では、キルアが「戦闘では使えない」と考えたのも分からなくはありません。
しかし、能力を細かく考えてみると、マッサージに必要な精密動作、ローションの特殊効果、具現化したクッキィちゃんそのものなど、短期的な戦闘でも利用できそうな要素はかなりあります。
しかし、それを使う必要がなかった。ビスケ自身が十分強いですし、劇中に強敵と対戦する機会が無かったという事でしょう。
もし継承戦の今後の展開でビスケが本格的に戦うことがあるのなら、これまで描かれなかったクッキィちゃんの戦術的な使い方も見てみたいです。