2020/12/17
以前の記事でも触れましたが、私は『ミスタードリラーエース ふしぎなパクテリア』の「ドリドラドの遺跡」でRTAをやっています。
長いこと走っていて思うのですが、ミスタードリラーエースはRTAをやったことがない人にも結構おすすめできるゲームです。
もちろん簡単に世界記録を狙えるという意味ではありません。
「RTAをやってみたいけれど、何から始めればいいのか分からない」という人が、RTAという遊びに触れるゲームとして向いていると思っています。
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RTAにはいろいろなタイプがある
私自身はRTAを、大雑把に3つのタイプに分けて考えています。
一つは、基本的な動作を繰り返し練習することでタイムを縮めていく「基礎練度タイプ」。
もう一つは、ゲームの仕組みを理解して「この敵にはこれを使う」「そのためにここでアイテムを取る」といった攻略手順を組み立てる「チャート作成タイプ」。
そして、理想となる動きがある程度決まっていて、それをどれだけ正確に実行できるかが重要になる「操作精度タイプ」です。
もちろん、実際のRTAが綺麗にこの3種類に分かれるわけではありません。ほとんどのゲームには複数の要素があり、どの比重が大きいかという話です。
ミスタードリラーは、この中でも基礎練度タイプの比重がかなり大きいゲームだと思っています。
上手くなくても、とりあえずRTAを始められる
これが初心者におすすめしたい一番の理由です。
チャート作成の比重が大きなRTAでは、ゲームの仕組みを理解して攻略手順を考えるために時間が必要です。
操作精度が重要なRTAでは、理想の動きが分かっていても、それを実行できるようになるまで練習しなければなりません。
もちろんミスタードリラーでも上を目指せば大量の練習が必要です。
しかし、練度が低くてもRTA自体はできます。
とりあえずスタートして、今の自分なりに一生懸命速く掘ってゴールする。
それだけでもRTAになります。
RTAを始める前に大量の知識を覚えたり、高難度の操作を習得したりする必要がない。この「とりあえず走ってみる」がやりやすいのは、初心者にとってかなり大きな利点だと思います。
上達するとタイムが目に見えて縮む
基礎練度タイプには、もう一つ初心者に嬉しいところがあります。
自分が上達したことがタイムを見れば分かります。
一つ一つの基本動作では、ほんの少し速くなっただけかもしれません。
しかしRTAでは、その基本動作を何度も何度も繰り返します。
一回あたりでは小さな差でも、それが積み重なれば最終的には大きなタイム短縮になります。
始めたばかりの頃なら、
「練習した」
↓
「少し上手くなった」
↓
「タイムが大きく縮んだ」
という経験をしやすいです。
自分が上達していることが数字で分かるので、これはかなりモチベーションになります。
ローグライクなので繰り返しても飽きにくい
ミスタードリラーエースの「ドリドラドの遺跡」はローグライク形式で、プレイするたびに盤面や入手できるアイテムなどが変化します。
これは記録を狙ううえでは困ったところでもあります。
一方、何度も同じゲームを繰り返すRTAとは非常に相性の良い要素でもあります。
RTAでは基本的に同じゲームを何度も走ります。
決められたチャートや理想的な操作を何度も繰り返すこと自体が楽しい人もいるでしょう。
しかし、毎回少し違ったことが起きる方が飽きにくい人もいるはずです。
ドリドラドの遺跡では毎回盤面が変わるので、「今回はどう掘るか」をその場で判断する必要があります。
同じRTAを繰り返していても、まったく同じプレイにはなりません。
1回30分程度なので気軽に走れる
単純な所要時間の短さも大きな利点です。
私自身の経験と、実際に申請されている記録を見た感覚では、初心者ならまず30分を切れれば上等だと思います。
そこから24分切りあたりを一つの目標にして、23分台まで来れば十分にRTAらしい走りになってきます。23分を切る走者となるとかなり少なくなります。
つまり初心者でも、1回30分程度あれば一本走れるわけです。
何時間もかかるRTAと比べれば、「ちょっと一本走ってみよう」がやりやすい長さです。
最大の問題はゲームを用意すること
ここまで初心者向けと言っておきながら、大きな問題があります。
今からミスタードリラーエースを遊ぶ環境を用意するのが少々面倒です。
ミスタードリラーエースはゲームボーイアドバンス用ソフトです。
ソフト自体は中古を探せば見つかりますが、RTAを録画する環境まで考えると、ゲームキューブとゲームボーイプレイヤーを使う方法などが必要になります。
もう一つ、Wii Uのバーチャルコンソール版を使う方法もあります。
しかしWii Uのニンテンドーeショップはすでにソフトの販売を終了しています。
そのため、今からこの方法を選ぶとなると、すでにミスタードリラーエースを購入・ダウンロードしてある環境が必要になります。
RTAそのものは始めやすいのに、ゲームを始めるまでが初心者向けではありません。
そして3分20秒の虚無
もう一つ困ったところがあります。
オープニングをスキップできません。
RTAは繰り返しプレイする遊びなのですが、ゲームを起動するたびに約3分20秒のオープニングを見ることになります。
30分程度で一本走れるゲームにおける3分20秒は、なかなかの存在感です。
私はもう休憩時間として使っています。
ドリラーRTAを始めるなら他作品でも
幸い、「ミスタードリラーのRTAをやってみたい」ということであれば、エースだけが選択肢ではありません。
『ミスタードリラー2』『ミスタードリラーG』『ミスタードリラーアンコール』など、他のシリーズ作品を選ぶこともできます。
作品ごとに細かなゲーム性の違いがあり、オープニング周りの事情などもそれぞれ違いますが、入手性を考えればエース以外から始めるのも十分ありだと思います。
それでも個人的には、やっぱりミスタードリラーエースが一番おすすめです。
環境を用意できるのであれば、「RTAってちょっとやってみたいな」という人にはぜひ一度走ってみてほしいゲームです。